ケース スタディ
過去に行われたCASE STUDYをご紹介します。
CASE STUDY 01
CBMLとは、実際の自治体と協同したフィールドワークを通して、そのまちの課題を発見・検証して解決に向けて取り組む、学生主体の実践型教育プログラム。都市情報学部では「Community Based Machizukuri Learning」から頭文字を取って「CBML」と呼んでいます。
2019年度から毎年、岐阜県美濃加茂市の協力のもと、実際の自治体をフィールドに「グッドシティ(住みやすさ・暮らしの価値とは?)」を考え、提案する機会をいただきました。
対象は、都市情報学部の1・2年生。チームごとに与えられた課題に対して、現地へ足を運びながら考え、仲間とのグループワークで意見をまとめます。半年後、美濃加茂市職員の前でプレゼンテーションするところまでを経験します。
1・2年生という早期に、地域課題の本質を捉え、学部での学び実践的に体現することができる、とても貴重な機会。都市情報学部でのこれからの学びの輪郭をつかみ、社会のリアルを知ることができるフィールドワークです。
「行政の方の声、地域の方の生の声が聞けたことが、とても良い経験になりました」
「フィールドワークを通して、まちを見る視点が変わり、価値観も変わりました」
CASE STUDY 02
2021年9月に、3年次科目「都市の再生」を課題解決型学習「PBL(Project Based Learning)」として始動しました。これは、実際に課題を抱える地域でのフィールドワークを通して、まちの課題や魅力を掘り下げ、まちづくりへの一歩を踏み出す小さな実践をつくるために始まったものです。
今回は、デザイン思考を用いた地域課題解決イベントを行うプロボノ団体「ワカサミ」が提供するデザイン思考を用いたフレームワークで課題解決技法を学び、約3ヶ月の講義期間に提案内容をまとめ、その実行方法を考えます。
「都市の再生」を受講する60名の学生たちに課せられた課題は「商店街の空き家改装スペースを活用する担い手をつくるには?」。
2021年は、COVID-19感染拡大防止のため、少人数の中継チームのみが現地に入り、オンライン会議ツールで商店街と教室を中継する「リモートフィールドワーク」が行われました。
学生は、地域との関わり合いを通して、地域課題を「自分ごと」として捉える視点や考え方を実践的に学んでいきます。
「グループ内でユーザー像を合わせる・深めるために、そこまで人物像を深く設定するのかと思うほど、一人の人間を組み立てていく作業は新鮮でした」
「リモート中継で商店街の人のお話を聞き、現地で住んでいる人にしかわからない苦悩や葛藤、問題点などを聞くことができた経験が印象的です」
CASE STUDY 03
『本と出会い、図書館を楽しむ』は、「生涯学習としての読書習慣の定着」と「都市情報学部の視点で図書館を捉える」というねらいを持った取り組みです。
本と図書館を通して、学生自身の問題意識・テーマを見つけて積極的に調査・行動することを目標としています。
『本と出会う』という視点からは、定期的に書店でのブックハンティング(本の選書)を行っています。ハンティングした本をもとに、おすすめの本を紹介するメッセージカード(POP)や動画の作成も行っています。選書した本はナゴヤドーム前キャンパス図書館に配架され、作成したPOPなども同図書館にて展示される予定です。
『図書館を楽しむ』という視点からは、≪まちづくり≫と≪観光≫に着目した図書館調査を行っています。2022年5月には参加者を募り、みんなの森 ぎふメディアコスモス(岐阜市中央図書館を含む複合文化施設)での図書館調査と岐阜柳ケ瀬商店街から岐阜駅周辺までのまちあるき調査を行いました。また、2022年の夏休み期間には、参加者の興味や関心にもとづき、全国の図書館とその周辺のまちを対象とした個別調査も行いました。ここでは調査前に各自で作成した調査企画書をもとに、「まちづくりに図書館はどんな役割を果たしているのか」、「図書館自体が観光の要素になり得るのか」などの視点で調査を行いました。今後、この調査から得られた成果を紹介するポスターの制作や報告会が実施される予定です。
「書店でのブックハンティングでは、“事前に狙っていた本”の隣にあった本にとても興味をそそられハンティングしてしまいました。新しい本との出会いでした」
「夏休み個別調査で訪れたい図書館にアポイントの電話をした際、目的や調査内容を聞かれ、岐阜での図書館調査で学んだポイントを伝えたところスムーズにアポイントを取ることができました。現地ではとても丁寧に対応していただき感動しました」