名城大学 都市情報学部

2023.12.25

都市情報学部2年生が名古屋市の観光政策を市の担当者に向けて提案

本学都市情報学部の2年次配当科目「フィールド調査の方法」の最終講義が12月2日、ナゴヤドーム前キャンパスで行われ、調査手法の理論と技法の修得や名古屋市内の観光地でのアンケート調査の実践などに取り組んできた学生諸君が、名古屋市観光文化交流局 歴史まちづくり推進室の田口祐介さんと浅井雅裕さんを招いて観光政策の最終プレゼンテーションを行いました。
社会のさまざまな課題解決に活用するフィールド調査の手技の取得を目指す「フィールド調査の方法」の授業で受講する学生43人は、質的・量的な社会調査の理論を学んだ後、10月21日には名古屋城と久屋大通、揚輝荘の名古屋市内の観光地3カ所で観光を活かしたまちづくりに向けたアンケート調査を実践しました。
8グループに分かれた学生たちは、10月のアンケート調査で得たデータから、クロス集計や回帰分析、訪問需要関数などを用いてデータを分析し、松坂屋初代社長の伊藤次郎左衛門祐民氏別邸である「揚輝荘」の認知度と訪問需要のアップに向けた観光施策のアイデアを検討。この日の最終講義で各グループ15分の提案発表と15分の質疑応答に臨みました。
提案した観光施策には、揚輝荘おさんぽマップとモデルルートの設定、スマホを使ったスタンプラリーや揚輝荘を中心とした一帯での祭などのイベント開催が紹介されたほか、インフルエンサーによるPRやSNSでの魅力の発信、プロジェクションマッピングなど若者らしい提案も。選挙での投票所としての活用とのアイデアもありました。
発表後、浅井さんは「ここにいる学生に揚輝荘の存在を知ってもらえて良かった。この講義を通して学生の成長を見ることができて有意義な体験でした」と振り返り、田口さんは「今後の整備に参考になるアイデアがあった。データ分析はサンプル数の問題があるが、事例調査も交えデータの裏付けがあって良かった。授業を超えて実践できるよう協力したい。」とコメントしました。
最後に、森杉雅史教授がより具体的な分析提案を行ったグループに賛辞の言葉を贈り、統計分析のさらなる学びと理解を学生たちに求めました。大野栄治教授は「皆さんの提案をどう実現するかという次のステップは皆さん次第です。本学が掲げる『Enjoy Learning プロジェクト』へと発展することを期待しています」と呼び掛けました。

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